クロスオーバー
諸君。私はクロスオーバーが好きだ(略)。
アメコミ全般、なかでも、PlanetaryとかThe league of extraordinaryとか。アメコミ以外でも今川Gロボとかもう大好きである。
ふと、人生最初に読んだクロスオーバーは何か、と、考える。色々考えたのだが、原点は。
「ルパン対ホームズ」であろう。図書館の学級文庫で、ルパンと乱歩を読みあさっていた頃である。
ルパンの作者、モーリス・ルブランが勝手にホームズを出演させて、ドイルから抗議を受けたという作品で、後にはホームズではなく、ショルメ(Herlock Sholmes)と改訂したそうだし、色々とキャラも違うところもあるが、まぁ、そんなことは気にしない*1。
ルパン対名探偵という考えるだけでドキドキするシチュエーションを、実際に、やってくれたのだから、嬉しい限りである*2。
文庫で読んだクロスオーバーというと、「ターザンの世界ペルシダー」であろう。
エドガー・ライス・バロウズの作品群は、だいたい、バロウズが、様々な理由で受け取った話を筆記したという形態になっているのだが(今思えば、おまえ、どんだけ変な知り合いがいるんだ)、これは、地底世界ペルシダーを発見したデイヴィッド・イネスから通信を受け、ターザンが派遣されるという豪快な話である。
地球空洞世界ペルシダー。偶然発見し、帰れなくなった文明人デイヴィッド・イネスは、様々な苦難の末に、勝利を手にする。
そのイネスが再び危機に!
原始の自然を保つペルシダーにおいて、アメリカ人紳士は、様々な苦労をしていたが、そこにターザンが現れる! ターザンならやってくれる!
いやまことに正しいクロスオーバーである。
本来、ありえないはずの世界観やキャラクターをぶつけるストーリー。それによって破壊される様々な常識。何より、バカきわまりない仮定を真剣に検討し、それを楽しむ態度。
あぁクロスオーバーも書きたい。